言葉より前にある絵を

僕は心で何かを考えるとき、いつも言葉を用いて思考するし、感動したときには言葉で喜びを表現する。
そうなると人間は言葉ありきの動物なのかと思ってしまう。
でも、言葉を覚えていない子供のときにもいろんなことを考えたり、思ったりしたわけで、たとえこの世界に言葉がなくても人間は生きていけるはずである。
意志の伝達手段は言葉だけじゃない。
絵、音楽、踊り。
芸術はすべてコミュニケーション手段の1つで、言葉を助ける。
そして、時には言葉より多くを語ったりする。

僕は絵を描くときに、何を描くか考えて描く。
線と戯れるように描くというより、設計図に沿って少しずつ描く。
字のない世界でも、生き生きと何かを伝えられるような絵。
言葉より前にある絵は雄弁だ。