1番思い入れのある作品

「1番思い入れのある作品はどれですか?」
僕は今まで20種類ほどの絵柄を販売しているんだけど、そう聞かれたときにまず思い浮かべるのはこれだ。

おねむりクマ

眠っているクマの絵。
なぜ思い入れが強いのかというと、理由は単純。
僕はこの絵を10回描いた。
クマの向きや木の配置、彩色の方法を考えながら、ああでもないこうでもないと、何度も何度も描いた。
そのせいで目をつむっても同じ位置に同じ絵を描けそうなくらい。

実は、この絵は「おかえり、クマくん」という絵本の表紙なのだ。
そして、クマが木の穴から目覚めて空を見上げる最初のワンシーンに続いていく。

クマが空を見上げる

その後のストーリーはかなりひどい。
「冬眠したまま寝坊して、春を過ぎ秋になって起きてきたクマが自分の家に帰ってくると他の動物達の憩いの場になっていて怒り狂う」という狂気のストーリーなのである。

悲しいことに「おかえり、クマくん」は、滅多に売れることがないレアなアイテム。
しかし、自分の作品の中では絶対外せないマストアイテムなのだ。